松尾芭蕉ゆかりの地
元禄2年(1689)、俳聖松尾芭蕉は、『奥の細道』の行脚で当寺を訪れております。芭蕉は医王寺に残る悲しくも愛情に満ちた佐藤一族のお話に触れ「中にも2人の嫁がしるし先づあはれなり、女なれどもかひがひしき名の世に聞えつるものかなと袂(たもと)をぬらしぬ」とし「笈も太刀もさつきにかざれ紙のぼり」と詠んだ句を残しました。
一説によると、芭蕉が旅の中で感涙の涙を流したのは全部で4回といわれていますが、その一つがこの医王寺で流した涙だと言われております。
医王寺本堂脇にある「笈も太刀もさつきにかざれ紙のぼり」の句碑は寛政12年(1800)に大坂の俳人大伴大江丸(おおともおおえまる)の筆による物です。
福島県福島市飯坂町平野字寺前45
TEL(024)542-3797