医王寺のホームページをご覧いただきありがとうございます。医王寺は、826年（天長３年）、弘法大師御作の薬師如来を勧請し、草庵を建てたことに始まると伝え、当地の名を付し鯖野薬師とも言われています。この飯坂平野の地で、古くから地域の人たちに寄り添い、また支えられながら今日まで医王寺を継承し守り続けてきました。

　平安時代後期のこの地を治めていた庄司佐藤基治の菩提寺として、「奥の細道」松尾芭蕉も訪れて頂いたこともあり、現在でも多くの方にご来寺頂いておりましたが、平成23年の東日本大震災、原発事故の影響もあり当寺はもとより、地元の観光資源でもある飯坂温泉や果物販売などに対する観光客が減ってしまいました。各自治体や地元の皆様の頑張りにより少しずつですが、観光客も戻りつつありますが、まだまだ以前のような活気には至っておりません。

　私は平成28年より第三十五世住職を継承しましたが、今後、医王寺として出来る事、また地元を代表するお寺としての責任なども深く考え、親しみのあるお寺として、皆様の心の復興にも寄与できるよう努め、これから活躍する子ども達の世代にも繋げていきたいと思います。

医王寺第三十五世住職　橋本　弘史